めざせ!加古川特別

競馬はたまにやる程度です

みがるとビビオペから、色々考えてみる

この記事はビビッドレッド・オペレーション Advent Calender 2015 17日目の記事です。 www.adventar.org

本当はびびおぺ!も持ってるんだけど1巻が倉庫の本棚*1にあるので今度取りに行ってきます。他にも持ってきたい本あるし。

諦めないということ

ミラクルガールズフェスティバル、みなさんは予約したでしょうか。私はNeowingで予約したのでビビッドレッド・オペレーションの特典がつきます。まだ予約していない人、今日が発売日ですよ。別に他のキャラクターが好きだからという理由でもいいと思いますが、一度プレイしてみては如何でしょうか。

さて、この「ミラクルガールズフェスティバル」、各地で「みがる」と呼ばれているらしいですが、このゲームにビビッドレッド・オペレーションのキャラが出ると聞いた瞬間、私は信じられないという驚きの気持ちでいっぱいでした。そして、その驚きが段々と喜びへと変化を遂げ、同時に色々な想いがこみ上げてきました。

アニメの終了は、作品の終了を告げている訳ではない

これはどの作品にも言えることではないでしょうか。1クールはたった13話しかありません。そのたった1クールで終わったアニメでも、例えば同人誌という文化などで後日譚などが作られていたり、音楽という方法でアニメの世界を表現しようとしたり、好きなキャラのグッズを作ってみたり。挙げるときりはありませんが、アニメの放映が終わった後でもその作品に対して愛が注がれなくなる、という事はありません。

私の場合はそれがビビッドレッド・オペレーションだったのです。当初は、アニメを見ながら実況する事が楽しいという理由だけで、毎週視聴していました。しかし途中から、段々とビビッドレッド・オペレーションの魅力に惹かれ、そして最終的には虜になってしまっていました。アニメが放映終了してからも、ずっと私はこの作品に対しての強い想いを抱き続けていました。そして、その強い想いを持った同志たちが、偶然にもTwitterのフォロワー*2の中にいたのです。

さすれば同志たちは自然と集いはじめます。そして、同志たちは、今まで語る相手がおらず、鬱屈としていた状況から開放された喜びを噛み締めながら、共に語り合います。あの作品の良かった点・悪かった点、競馬で一山当てて二期を実現させたい、「友情は世界を救う鍵」をみなで作り上げる*3、など。

失意からの発展は二種類ある

先ほど、「アニメが放映終了してからも、ずっと私はこの作品に対しての強い想いを抱き続けていました。」と延べました。これは事実です。そしてまた、アニメの本放送が終わった時、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちであったのも事実です。一見すると相反するこれらの感情ではありますが、この2つの想いは同一直線上の関係にあるのではないだろうかと私は考えます。

アニメが終わってしまって失意を抱くという事は、つまりその作品に対して思い入れがあったからこそ起こり得る事であり、それゆえに「続編絶対に来いよ!」と熱望することは何ら矛盾しません。例として挙げると「ご注文はうさぎですか?」や「きんいろモザイク」、「ゆゆ式」などの1期終了時における視聴者の反応がまさにそれです。

1期が終わってしまったから悲しい。それならば悲しみを乗り越えるために、みんなの力で2期を実現させてやろうじゃないか。もしくは同人誌を書いてもっとみんなに原作を見て欲しい。そういう方向へと動き始めるという事も有り得るわけです。

この図は、感情が正方向へと流れ始めると、失意は最終的に作品への強い思いへと変わっていくという事を表しています。ビビッドレッド・オペレーションで言うならば、なんでもポジティブに考える一色あかねちゃんのような、そういう考え方です。彼女ならきっと「アニメが終わって辛い?なら、みんなで2期に向けて頑張ろうよ!一緒に悩めば悩みも半分こだよ。」というに違いないでしょう。

ちなみに図のキャラはあかねちゃんです。似てないかもしれませんが……


もちろん、人間の感情というものは喜怒哀楽と多彩ですので必ずしも皆がこの方向へと向かうことはありません。1期が終わってしまったから悲しい。もうこれ以上悲しい思いはしたくないから2期は期待しないことにする。もしくは、2期なんて有り得ないんだ、と思う。そういった方向へと動き始めていくという事もまた有り得ます。

この図は、感情が負の方向へ流れ始め、失意は最終的に諦めへと変わっていくという事を表しています。ビビッドレッド・オペレーションで言うならば、黒騎れいちゃんのような感じでしょうか。無くなったことに絶望してしまい、否定的になってしまう。しかし、何かがきっかけで自分は本当は意識していたのだということに気づくといったところがまさにれいちゃんのようです。諦めたとしても「どうせ2期なんて…」と思っている時点で、既にアニメに対する意識はしっかりと持っているというわけですから。

この図はれいちゃんです。髪の毛はちょっと似てる……と思いたい。

これは奇跡ではなく必然だったのかもしれない

ビビッドレッド・オペレーションの放送があったのは2013年の1月から3月末の間。ミラクルガールズフェスティバルの発売は2015年の12月17日。つまり、およそ3年間はビビッドレッド・オペレーションに関する情報というものはほとんど無かったことになります。

私は、いや、ビビッドレッド・オペレーションをこよなく愛し続けている人たちは、諦めること無くいつの日か光は差すだろうと信じて待ち続けていました。

それは暗闇の中をひたすら自分の思うままにまっすぐ進むことと同じでした。

それは極寒の地で皆で身を寄せあって温めあうことと同じでした。

しかし、私達の信念が強かったということもあり、諦めという小さな火が心の中に灯されることは幸いにしてありませんでしたが、段々と伏し目がちになるのも事実です。空元気という言葉が似合うような振る舞いをしていた時期もありました。

しかし、私たちはビビッドレッド・オペレーションに別れを告げることはなく、またあの世界が見られたら良いなと思い続けてきました。すると、ビビッドレッド・オペレーションは私達に再び会いに来てくれました。まるで、原作の最後で「さよならは言わないよ」と黒騎れいちゃんが皆に言った、あの伏線を回収するかのように。

ありふれたしあわせ以上のよろこび

ミラクルガールズフェスティバルの発売が発表された当初、私はDIVAの移植版程度にしか思っていませんでした。しかし、アニメキャラが踊り、しかもその中にビビッドレッド・オペレーションのキャラが含まれているということを知り、耳を疑いました。

しかしどうやらそれは真実だということがすぐに分かり、公式サイトを確認しに行きました。するとそこには燦然と輝くビビッドレッド・オペレーションのロゴ。ああ、なんということだろうか。ビビッドレッド・オペレーションは、私達の目の前にもう一度姿を表したのです。その後、段々と情報が解禁されていく中で「黒騎れいちゃんのパレットスーツは本作のために描き下ろされた」という事実を知りました。アニメではれいちゃんがパレットスーツを着ることは叶いませんでした。しかし今回のミラクルガールズフェスティバルではビビッドレッド・オペレーションに出てきたみんながパレットスーツを着ることが出来ることになるわけです。これは二つの意味で歓迎すべき事実でした。

れいちゃんに、救いの手が差し伸べられた

アニメでは、中心人物となった「一色あかね」「二葉あおい」「三枝わかば」「四宮ひまわり」は「黒騎れい」に対し、「友達だよ」と言葉をかわしました。なので彼女たちはもう既にれいちゃんを受け入れているという事がわかります。後日談(マンガではそうでしたが、アニメではどうだったかな……)ではあかねちゃんはれいちゃんのマフラーをして新聞配達をしています。

そしてれいちゃんも、元の世界に戻る直前に彼女たちを完全に受け入れます。皆との友情がより強固になった瞬間の名シーンです。4人は同じ世界なのでいつでも会える訳ですが、その一方でれいちゃんは皆さんも御存知の通り、最終話で元の世界へと戻っていきました。しかし、戻ったのはれいちゃんだけ。いくら戻った世界にいつも仲良くしていた友達がいたとしても、別世界にもかけがえのない大切な友達がいて、彼女たちに会うことは出来ないという残酷な事実は変わりません。そしてれいちゃん自身もその事実をしっかりと認識しているとはいっても、やはり寂しくならない訳がありません。また会いたいな、でも会えないな……。遠い彼の地の友人たちを想えど、触れることは、会うことは、話をすることは出来ず、ただ記憶に残った彼女たちの笑顔と泣き顔を瞼の裏に思うかべるだけ。寂しさがどんどんと膨らんでいきます。

そんな時にミラクルガールズフェスティバルです。そしてれいちゃんにも、不可能を可能にする「パレットスーツ」というアイテムが渡されました。手に入れた彼女が取った行動は何かなんて、もう言うまでもないでしょう。

ビビッドレッド・オペレーションは製作陣も見捨てていない

ゲームだからといって、2, 3年前の、しかも一期しかしていないアニメに出ていたキャラクターの衣装を、わざわざ新たに描き下ろすなんてことがあるでしょうか。ゲーム製作陣はそんなアニメに対してわざわざ新たに描き下ろすように頼んだりするでしょうか。もし頼むなら、他の人気アニメに頼んだほうが購入を検討している層の食いつきも良いはずです。安価で製作したいならば、普通は今までのものを流用して作るでしょう。

しかし、ミラクルガールズフェスティバルとビビッドレッド・オペレーションはそれを見事に裏切ってくれました。これはゲーム製作陣のみなさんが、ビビッドレッド・オペレーションに対しても全力で接してくれたという事に他なりません。そしてアニメ製作陣のみなさんはそのゲーム製作陣の要望に対して、しっかりと応えてくれました。

単なるゲーム製作の一環でそうなった、と言えばそうなのかもしれませんが、それでもビビッドレッド・オペレーションという作品にまでしっかりと目をかけてくれていたという事実そのものが私にとってはとても嬉しかったのです。

まとめ

ビビオペ(笑)と心ない人間に笑われたり、クソアニメ比較で何も考えてない人間にとりあえず引き合いに出されたりするこのビビッドレッド・オペレーションですが、それでも僕はこの作品を愛してやみません。ビビッドレッド・オペレーションは僕の人生に新たな指針を与えてくれたと言っても過言ではありません。来るべき二期や劇場版のために、僕は微力ながら貢献できたらと思いますし、そうすることをここで誓いたいと思います。

乱文で、しかも長々と失礼いたしました。

*1:引っ越しした時に倉庫を借りてそこに本棚ごと突っ込んだ

*2:メンマさんとからこらことか蒼ジム先生とか

*3:本当は「友情は世界を守る鍵」だったので、「救う」の方は今後来るであろう二期のキャッチフレーズとなりました